EDRデータの事故調査は簡単にできる?|札幌のEDR調査

皆さんこんにちは、チャレンジコネクション代表の細田です。今回はEDRデータを使った事故調査の話題です。

EDRデータとは簡単に言えば飛行機のブラックボックスの車版と思っていただければ問題ありません。衝突の5秒前から車の状態を記録し、事故当時の車両状態をすべてデータに記録しておいてくれる優れものなんです。

2022年以降の新車にはすべての車両に搭載義務が課せられてているのですが、残念ながらまだまだシステムの認知度が低く、あまり活用されていないのが現状です。

今回はそんな認知度が少ない中でも、当社にご依頼いただいた作業を元に“EDRって本当に便利なの?”という疑問を解決していきます。

今回ご依頼いただいた経緯

今回EDRデータの作業をご依頼いただいた経緯は“ドライブレコーダーの映像が上手くとれていなかった”ことがきっかけでした。

事故の状態を記録するためのドライブレコーダー。非常に有用ですよね?実際助けられたことがある人も少なくないでしょう。しかし今回のケースでは頼みの綱のドライブレコーダーが上手く作動しておらず、事故の状況を客観的に判断することが難しくなってしまいました。

そこで登場したのがEDRデータ。EDRデータは2022年以降の社労には搭載義務となっていますが、実は欧州車の多くやトヨタ・スバル車には既に実装されています。

今回のお車も対象車両であったため、さっそく作業を実施。データから事故の状態を推測していきます。

実際のデータ

さて、実際のデータをご覧いただきましょう。

※個人情報の兼ね合いがあるので、データだけお見せします。

まずは事故のデータが入っているかをチェック

機械を車につないでいきます。
出ました!イベントレコードアリです。本当はもっと詳しいデータが記されているのですが車両情報がまるわかりになるので割愛。

表の上から2番目には進行方向に対する最大の力、3番目には横方向に対する最大の力を示しています。

進行方向に“-”の力が働いていますのでこれは追突事故のデータを示しています。

こちらは事故5秒前から事故発生までのデータです。スピードはさほど出ていないものの、事故直前にはアクセルとブレーキを同時に踏んでしまっているので、これから加速するぞ!というときに急に何か飛び出してきたのかもしれませんね。

ちなみに最大速度は衝突4.5秒前の48km/h。事故発生場所の道路と見比べることで法定速度を守って走っていたかどうかも分かります。

こういった情報を元に報告書を作成。オーナーさんの知りたかった情報を解説していきます。

EDR調査は簡単にできるの?

今回は必要な情報がすべて記録されていたのでオーナーさんにも満足していただける結果となりました。保険屋さんにもこの資料を基に過失割合を交渉していただけるので、とっても価値のあるレポートです。

さて、この調査レポート。実際に事故で困っている方にとっては非常に気になるところではないでしょうか。

結論から行きましょう。当社にご相談いただければ簡単にできます!

当社は札幌で唯一のEDR専門の調査会社です。専門の調査員がお客様の元へ伺い、すぐに調査をいたします。しかも弁護士事務所を通していただければ弁護士特約も使えて費用負担もありません。

事故の過失割合で揉めていて、証拠もない。こんな方は是非当社にご相談ください。

親切丁寧に疑問にお答えします!

調査の相談はラインでもOK

EDR調査をしてほしいけれどどうしたらいいかわからない。

事故調査について詳しく教えてほしい。

そんな方はお気軽にLINEでご質問いただけます。

連絡方法は次の通り。

  1. 当社の出張整備部門“セイビマン”よりLINEのお友達登録
  2. ご質問の内容を送信
  3. 後日担当者より返信

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【岡山】自動車衝突実験に参加してきました【EDR】

11月25日~11月27日にかけて、岡山で行われた一般社団法人 車載データ解析協会(CDRA)が主宰する自動車衝突実験に参加してきました。

こちらの実験、近年事故の調査で活用され始めているEDRデータの記録が、どのような状況下で記録されるのか?というテーマを、実車を用いて調べるという内容です。

今後のEDRの活用につながる有意義な実験結果を大まかにまとめたレポートとなっておりますので、ご興味がある方はぜひご覧ください。

EDRを使った衝突実験とは?

今回の衝突実験はEDRの記録がどのタイミングで行われるのか?というテーマで行われました。EDR(イベントデータレコーダー)とは車に何らかの衝撃が加わった際に、その時の車両状態(速度、ブレーキ、ハンドル操作の有無など)を記録したデータのことを言います。

このEDRは主に交通事故時のデータを記録する装置ですが、条件によっては事故以外の場面でも記録が残るため、事故の解析に役立つ有用なツールとして周知され始めています。

一見すると交通事故当時の車両状態が分かるEDRは、事故調査において非常に有用である反面、“フレームそのものに衝撃が加わらないと記録されない”という弱点がありました。

しかしながら、フレームにダメージがいかない場合でもEDRが記録されるケースも確認されており、今回の実験では“どのような衝撃を加えるとEDRが記録されるのか?”という疑問を解決することをテーマに検証を進めていきました。

衝突実験の内容

実験の内容は次の4ケース。実験全体では5つのケースを検証しましたが、その中でも重要なデータがとれた4ケースの実験内容と結果を簡潔にまとめておきます。

※注 今回の実験の結果はあくまで実験に使用した車両の場合の結果です。同一の事例であっても対象となる車両、路面状況、その他外的要因などによって結果が変化する場合があります。あくまで参考情報としてご覧ください。

ケース1:前方衝突(フルラップ)

実験の条件
  • 前方に停止している車両への追突を想定
  • 速度をEDRが記録されるまで上げて実施
  • 実験の結果
  • 停車車両では時速30㎞以上でEDRが記録されることを確認
  • ケース1では停止車両への追突事故を想定した実験です。時速10㎞から実施し、衝突車両と被衝突車両双方にEDRが記録されるまで実施しました。

    衝突側の車両。複数回の実験で全部が大きく破損している

    この実験では、時速10㎞で衝突車両に記録が入るものの、被衝突車両へは時速約30㎞の衝突で初めてEDRが記録されました。時速30㎞といえば今年議論された“生活道路の法定速度”と同じスピードです。

    つまり、徐行よりもかなり速い速度で追突されない限り、被衝突車両には記録が残らないという結果になりました。これは非常に興味深い記録で、徐行程度で追突された場合、追突された側の車両にはEDRが記録されていないケースがあることが示唆されました。

    ケース2:前方衝突(オフセット)

    実験の条件
  • 停止している車両へオフセットした状態で衝突
  • オフセットのレベルを変更して複数回実施
  • 衝突速度はケース1と同様
  • 実験の結果
  • オフセット衝突の影響はフルラップの記録に対して軽微だった
  • 次のケースは被衝突車両にオフセットさせて衝突させる実験です。追突を避けようとしたが間に合わなかった、というケースをイメージしてもらえると分かりやすいでしょう。

    こちらはオフセットしている分、力が分散するかと思われましたが、ケース1と同様の速度で追突した結果、衝突車、被衝突車両双方にEDRが記録されました。

    同一方向の力の入力であればオフセットの影響は記録においては軽微だということが分かります。

    ケース3:側面衝突(入射角あり)

    実験の条件
  • 被衝突車両の左側方へ衝突
  • 入射角は45°以上
  • 衝突速度は被衝突車両にEDRが記録されるまで加速
  • 実験の結果
  • 入射角がある衝突では被衝突車両への力が分散され、EDRが記録されないケースを確認
  • ケース3は被衝突車両の左側方へ入射角を付けて衝突させる実験です。シチュエーションとしては左折中の前方車両へ追突してしまったようなケースです。

    こちらの実験は、結論から言えば被衝突車両へEDRは記録されませんでした。これは恐らく被衝突車両が側面からの衝突により回転し、力が分散されてしまったことが原因と考えられます。

    左リアタイヤ付近へ斜めに衝突した後の被衝突車両。外板パネルが凹んでいるものの、骨格はしっかり維持されている

    というのも、衝突車両に記録されたEDRを解析すると、衝突速度を上げているにも関わらず、入射角によっては衝突時の衝撃が小さくなっていることが分かりました。これは被衝突車両が力を逃がしてしまっている証拠です。

    被衝突車両への入力が大きくなるにつれて回転力も大きくなり、その結果衝撃が緩和されたと考えられるでしょう。

    ケース4:自転車への衝突

    実験の条件
  • 一定速度で直進、自転車へ衝突
  • 実験の結果
  • ポップアップフードとAEBの正常動作を確認
  • 最後はボンネットのポップアップを作動させる実験です。ポップアップとは、歩行者と接触した際、ボンネットを跳ね上げて、フロントガラスに頭を打ち付けないようにする安全装置の一種です。

    ポップアップの展開を確認。車両解析を行っている最中

    ケース4ではダミー人形を載せた自転車へ突入し、AEB(衝突被害安全ブレーキ)の作動及び、ポップアップの動作状況を確認するものでした。

    こちらの実験結果は、ポップアップの動作を確認し、作動状況をスローカメラで撮影。AEBの起動状態をチェックしました。結果は、想定通りの動作が行われていることを確認。歩行者に対する安全装置の効果を実感しました、

    ※こちらのデータはAEBの動作情報が細かく記されている為、割愛します。

    車体の進化とともに事故の調査も変化していく

    以上の実験が今回岡山で行った実験の概要と結果の簡易レポートです。今回の実験ではEDRに加えてGTS(トヨタの純正診断機)を用いて行いました。

    GTSによるデータの読み取り

    従来の事故検証では路面のタイヤ痕や、車体に残された傷をもとに損傷の大きさから、事故の状況までを推察していましたが、これからは、車体システムに残された情報も事故の原因を特定する重要な情報となっていくように感じます。

    また、この情報は事故のみならず、その車がこれまでに受けた衝撃の有無まで分かります。EDRを用いれば無事故車と謳いながら事故車両を販売するなど、車の不正販売も暴けるかもしれません。

    車を調べるツールは今後もますます進化していくことでしょう。

    今回の実験を実施して下さった主催企業、および協力企業の皆様

    一般社団法人 車載データった解析協会 CDRA

    BOSH 株式会社

    セーフティーワークス

    株式会社MGH

    合同会社nitro

    丸文株式会社

    株式会社ナックイメージテクノロジー

    DTS

    株式会社フォーサイトテクノ

    ENDEVCO

    ORME

    ドライビングアカデミー

    ダイナミックマッププラットフォーム株式会社

    EDRデータジャパン

    株式会社 特調

    株式会社テクノ・セイフティ

    株式会社 東海DC

    日本自動車車体補修協会 JARWA

    ※順不同

    【札幌タイヤ交換】タイヤが外れる前兆!?このサインが出たら見逃すな!

    こんにちはチャレンジコネクションです。すっかり寒くなってきましたね。皆さんタイヤ交換お済みでしょうか?

    最近はスタンドやディーラーも作業は予約制となっていて、急な作業には対応できないケースが増えてきています。こんな時困るのがタイヤ交換ですよね。

    “雪予報が出ているけれど作業の予約が取れない”となれば自分で作業をするしかありません。ところが慣れている方でも油断してはいけないのがタイヤの脱輪事故。

    事故になりかけたケースも含めれば毎年かなりの台数が脱輪やナットのゆるみによるトラブルに見舞われています。

    2023年には札幌市西区で脱輪による痛ましい事件も起きています。季節履き替えが増えるこの時期は今一度タイヤの取付チェックを行いましょう。

    このサインを見逃すな!タイヤのナットが緩んでいるサイン

    ホイールナットが緩みだすと車に何らかの症状が起きていることが良くあります。本当は常にナットの締め付けを確認するのが理想ですが、中々そうもいかない、という方は車からの重要なサインを見落とさないようにしましょう。

    車の走行スピードに合わせて異音がしたら要注意!

    ホイールナットが緩んでいると、ほぼ確実に車から異音がします。速度に比例して“ウォンウォン”といったり“コトコト”と音を立てていたらすぐに車を止めてナットのゆるみが無いかチェックしましょう。

    特にタイヤ交換後100km程度は一番緩みやすいとされている距離なので、交換直後は特に車から異音がしていないか注意しましょう。

    ハンドルから振動が伝わる場合も危険

    フロントタイヤのナットが緩みだすとハンドルに細かな振動やブレが出ることがあります。ホイールバランスが狂っていることが原因の可能性もありますが、この場合もナットのゆるみを疑いましょう。

    もし、キチンと締まっているようであれば、ホイールバランスの調整が必要です。

    ホイールナットのゆるみ点検

    ホイールナットのゆるみ点検は車載工具があれば簡単にできます。より高い精度で確認したい場合はトルクレンチを用意すると良いでしょう。

    トヨタホンダ日産スバル三菱マツダ輸入車スズキ
    ソケット
    サイズ
    21mm19mm21mm
    19mm(軽)
    19mm21mm21mm17mm19mm
    トルクレンチを使うときの対応ソケット一覧

    簡易的に確認する場合は手で力いっぱい締めこみ、90度以上回らなけれなOKです。トルクレンチの場合は車種によって締め付けトルクが変化しますが、概ね100N・m程度のトルクで締まっていればまず問題ありません。

    トルクレンチは締め付けトルクを測るのに欠かせない道具です

    但し、輸入車やRVなどの大型車はもう少し強い力で締まっていますので適正トルクの確認は必要です。

    ホイールナットが緩む原因

    自動車のホイールナットが緩む原因は複数あり、それらが組み合わさることでホイールナットが緩んでしまうことがよくあります。ホイールの緩む原因に一つでも心当たりがあれば安全点検は必須です。

    1. 締め付けトルクの不適切さ

    ホイールナットを締める際に、推奨されるトルクで締め付けないと緩む原因になります。締めすぎると部品の損傷やねじ山の摩耗を引き起こし、緩みやすくなる場合があります。一方で、トルクが不足していると振動で簡単に緩んでしまいます。

    対策としては、自動車メーカーが指定するトルクレンチを使い、適切なトルクで締めることが重要です。車種やホイールの種類によって適正トルク値は異なるので、取扱説明書やサービスマニュアルを確認することが推奨されます。

    2. ホイールやハブの汚れや異物

    ホイールやハブに砂や泥などの異物が付着していると、締め付けた際に十分に密着できず、その結果、ホイールナットが振動によって緩む可能性があります。

    キレイなハブの状態。この部分のサビが多い場合は取り付け前に清掃が必要

    ホイールを取り付ける前に、ハブ面とホイール接触面をよく清掃し、異物がないことを確認してからナットを締めることが必要です。

    3. ホイールの変形や劣化

    ホイールとナットが接地する部分が曲がったり変形したりしている場合、ナットをしっかり締めても接触面に均一な圧力がかからず、走行中に振動でナットが緩むことがあります。また、ホイール自体が古くなっていると、素材の強度が低下していることも原因となります。

    泥汚れの放置はホイールがサビる原因の一つ

    北海道の厳しい道路状況ではホイールの状態を定期的に点検し、変形や損傷がある場合は早めに交換することを検討する必要があります。

    4. ナットやボルトの損傷

    ナットやボルトのネジ山が摩耗、損傷している場合、締めても十分に固定されず、振動で簡単に緩むことがあります。特に、過度なトルクで締めたり、錆びついたナットやボルトを使用した場合に起こりやすいです。

    ネジ山の状態をチェックし、摩耗や損傷が見られたら、すぐに新品に交換しましょう。

    5. ホイールナットの種類の違い

    適切なホイールナットを使用しないと、締め付けが不十分になることがあります。例えば、テーパーナット(円錐形のナット)とフラットナット(平らなナット)は形状が異なり、ホイールに適したタイプを使用しないと緩みの原因となります。

    コチラはトヨタの純正ホイールなどに使用される平座ナット。通常のホイールに使用すると正しく締め付けられない

    タイヤの取り付けが心配なら当社にお任せ

    雪が降る地域に住んでいる方ならタイヤ交換は身近で簡単な作業に思うかもしれません。けれども一歩間違えるとタイヤ交換のミスは大きな事故の引き金にもなる繊細な作業でもあります。

    “自分でタイヤ交換を行うのが心配”

    “作業予約が取れない”

    こういった方は是非チャレンジコネクションの出張整備”セイビマン”をご利用ください。

    セイビマンならライン一本で札幌市内どこでも出張作業いたします。事前に打ち合わせをさせていただければ当日はご自宅にいなくてもOK!

    軽自動車サイズなら1台¥5500から!ご連絡お待ちしております。

    整備のご依頼は公式ラインから

    https://lin.ee/PcmUjmU

    【札幌事故調査】EDRデータ抽出作業のご依頼をいただきました

    こんにちは、チャレンジコネクション代表の細田です。今回はEDRによる事故調査の流れをご紹介します。

    EDRデータの有用なのか?

    この記事を読んでいただいている方の多くはもしかしたら実際に交通事故にあわれて損害の過失割合で揉めてしまっている。という方ではないでしょうか。 

    そんな方の多くの疑問が“EDRって役に立つの?”という疑問かと思います。結論から言えばEDRは交通事故の調査において非常に有用です。

    衝突時の、速度・各種センサーの作動状況・ハンドル操作の有無・ブレーキ操作の状況。これらのデータがすべて改ざん不可能なデータとして出力されるので裁判などになる状況証拠としては十分な資料となります。

    とはいえ、まだまだEDRを用いた調査は新しい技術のため狙ったデータが出ないことも事実です。今回の事例がまさにそのケースと合致する内容となってしまいましたが、有益な情報も得られたためにご紹介していきます。

    まずは画像を撮影し破損状況を確認

    調査はまず破損状況の確認から行います。今回の車両は左後方からの追突事故の調査です。

    今回の対象車両は左後方からの追突事故。バンパーがずれ、白い擦り傷が確認できます。

    この様にまずは車両の破損状態を記録し、出力されたデータとの整合性を確認するところから始めます。

    データの出力

    破損状況を一通り確認し、画像を撮影したら、いよいよデータの抽出です。

    データの有無を確認。この時点ではどのようなデータが入っているかはわかりません。

    データの出力時間は車両にもよりますが、概ね5分ほど。最新の電子制御車両になるほど解析項目が増えるので作業時間が長くなってしまいますが、今回の車両は数分で完了しました。

    結果は残念ながら“記録なし”

    今回のデータを解析したところ、残念ながら有用なデータは得られませんでした。その原因として考えられるのは次の2点。

    • 後部に衝突感知のセンサーが無かった
    • 衝撃が小さく、認識できなかった

    調べたところ、今回調査した車両には後部に衝突感知のセンサーが無いことが判明。そのため追突データの記録がされなかったようです。(衝撃が大きかった場合前方のセンサーで衝撃感知をするかもしれません)

    最新の車には後方にもセンサーを搭載

    今回の車両に関しては車両後部にセンサーはなかったものの、近年の電子制御車両には多くのセンサーが付いています。

    そのため、モデルによっては軽微な追突事故であっても記録データが残る場合もあり、まずはデータの抜き出し作業を行うことが重要です。

    記録データは得られないものの、EDRデータを出力できる環境にあるという証拠にはなる

    今回のケースでは残念ながらEDRデータの衝突記録はありませんでしたが、“EDR調査を行った事実”を証明する記録レポートは出力ができます。

    これは、交渉先の保険会社に対して“EDRデータの出力環境が整っているぞ”という意思表示ができるわけですね。

    実はEDRデータを抽出するための機械はまだそれほど日本国内に流通していません。所持している団体の大半は警察、法務関係者、一部の大手保険会社です。

    そのような背景もあり、恐らく保険会社も個人がEDRデータを取れる環境にあるとは思っていないでしょう。こうなると相手先の保険会社だけがEDRデータという有利な情報を握れる環境にはなくなり、交渉の足掛かりになる可能性があります。

    もちろん100%EDRデータだけで事故の過失交渉の材料にできるわけではありませんが、調停に役立つ資料になる可能性は十分にあります。(自己相手のEDRデータの出力を求めた交渉などが有効かもしれません)

    今現在、交通事故の過失割合で交渉が難航している方は是非EDRデータの活用を検討してみてはいかがでしょうか。もしかしたら、事故解決の糸口になるかもしれませんよ。

    【札幌】車の洗車はいつやるの?愛車の洗車費用の相場をプロが解説【出張整備】

    こんにちは、セイビマンの細田です。

    普段の仕事中、お客様からよくある質問の中に

    “洗車っていつやればいいの?”

    “お店に頼んだら高いんでしょ?”

    というお声をよくいただきます。確かに洗車の頻度やタイミングって正直悩んでしまいますよね?せっかくお金を払って洗車をしたばかりなのに、雨が降ったら残念な気持ちになりますし、かといって天気のいい週末の洗車場はかなり混んでいます。

    ましてやこの時期の札幌は、黄砂に花粉にと車が汚れやすい時期も重なり洗車場は大忙しです。

    そこで今回のテーマは洗車のタイミングと費用の相場をご紹介していきます。

    洗車はいつやればいい?

    結論から言えば洗車はいつやっても問題はありません。汚れが気になったら適宜洗うといいでしょう。

    “洗いすぎると傷になる”と心配されるお客様もいらっしゃいますが、適切な道具を使って作業をすればそれほど気になることはありません。むしろ汚れをそのままにしておいた方がボディに対するダメージは大きくなります。

    中には比較的洗車場がすいているくもりの日や小雨の日を狙って洗車をする方もいらっしゃるくらいなので、車を使う予定が無いのであれば少しどんよりした天気に日の洗車をするのも悪くないでしょう。

    洗うなら夕方~夜間がおすすめ

    天気は洗車のクオリティにさほど影響はありませんが、洗う時間帯にはオススメの時間があります。

    それが夕方~夜にかけて、日差しが出ていない時間帯です。

    日中の強い日差しによって温まったボディに水をかけると、水分がすぐに蒸発し、“水あか”や“水シミ”の原因に。よく「自分で洗車をしたらボディが白ぼけてしまった」というお話を耳にしますが、これは水分が急速に蒸発し、水に含まれるミネラルが固着してしまった状態なのです。

    これは屋外で洗うガソリンスタンドなどの洗車場でも同じです。なので洗車をするときは直射日光が当たらない場所か、日が落ち始めた夕方から夜にかけてがいいでしょう。

    費用別 洗車を頼むときのお店の選び方

    さて、洗車のタイミングの次に悩むことといえば洗車の料金ですよね。

    今は昔に比べてドライブスルー洗車が普及しており、水洗いだけなら非常に手軽にできるようになりました。

    とはいえ、洗車料金は店舗によってばらばらで、残念ながら、場所によっては高額洗車をしつこく勧めてくる店舗も存在します。

    そんなとき、ある程度費用の相場を知っておけば余計なしつこいセールスに逢うこともなく、ストレスフリーで洗車ができるでしょう。

    1,000円以内コース コスパ重視ならセルフスタンド

    1,000円以内で手軽に洗車をしたいならセルフスタンドのドライブスルー洗車がおすすめ。

    スタッフによる受注もなく、車体サイズによる料金差もないので価格は一目瞭然です。費用相場は水洗いでおおよそ1,000円以内。アルファードやハイエースなどのミニバンでも料金は定額です。

    非常に混雑していたり、機械のスペックが低いというデメリットも

    非常に手軽で人気のドライブスルー洗車ですが、その人気から週末になると長蛇の列になっていることもしばしば。また、稼働回数もスタッフ洗車の洗車機に比べて格段に多いため、機械のメンテナンスが悪いお店だと洗い残しが多数発生するのもデメリットです。

    ドライブスルー洗車はなるべく新しいキレイな店舗で行うとトラブルが少なくていいでしょう。

    3,000円以上コース クオリティを求めるなら洗車専門店

    とにかくクオリティ重視の洗車をお願いしたい。そんな方には洗車専門店での洗車をおすすめします。

    キーパープロショップなどの洗車専門店では洗車のプロたちが最高級の手洗い洗車を提供してくれます。

    ガソリンスタンドなどの手洗い洗車とは異なり、講習を受けた専門の職人たちがあなたの車を隅々まで丁寧に洗車してくれます。

    もちろんその分費用は高額ですが、仕上がりのクオリティは抜群です。

    こだわりの仕上げを目指すなら自分で洗うのも吉

    愛車の洗車は自分でしたい!そんな方なら自分で洗車をしてみてはいかがでしょう?

    道具に特別なものはいりません。

    • バケツ
    • タオル3枚(マイクロファイバーがおすすめ)
    • 食器洗い洗剤(なくてもOK)

    これさえあれば洗えます。

    ポイントは水を大量に使うこと。水道がもったいない感じがしますが、傷をつけずにきれいに洗うには水の膜を作りながら洗うことが大切です。

    手順1.たっぷりとホースで車に水をかけ、大まかな汚れを落とします。

    画像はイメージですが、道具は庭に水を撒くためのホースで十分です。大切なのはたくさん水を使うこと

    手順2.水をかけながら濡らしたタオルで優しく車を水洗い(洗剤を使ってもOK)

    スポンジを使ってもOK、なければ水で濡らして絞っていないタオルで優しく水洗い。この時も水は流しっぱなしだと更にGood

    手順3.車全体を水洗いしたら、きれいにすすぎ洗い

    ホイールまで丁寧に流します。

    手順4.濡らして硬く絞ったタオルで水気をふき取り、カラ拭きで仕上げ

    拭き上げは硬く絞った濡れタオルと乾いたタオルの2枚を使うときれいに仕上がります。

    出張依頼という選択肢

    どうしても洗車を自分でやる暇がない。

    そんな方には出張で洗車を依頼するという選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。プロの整備士がご自宅まで伺い、洗車を実施。わざわざ洗車場まで出かけなくても車がきれいになります。

    セイビマンならご自宅まで伺って洗車作業をいたします

    当社サービス“セイビマン”では洗車の出張サービスを行っております。一般的な乗用車であればすべて対応可能。輸入車も作業いたします。

    出張洗車の性質上、ご自宅の水道を借りての作業となりますが、集合住宅など、ご自宅に洗車スペースが無い場合でも対応可能な場合がありますのでお気軽にご相談ください。

    エーミング作業事業を行います

    当社では有資格整備士がお客様の自動車のエーミング、キャリブレーションを行います。

    2024年4月1日よりエーミングを含めた電子制御装置が特定部品に指定され、“電子制御装置特定認証”を受けなくては整備をすることができなくなりました。

    それに伴い当社では新規の認証工場を完備し、お客様のさらなるニーズに応えられるよう、現在対応中です。

    オープンは2024年夏ごろ

    事業のオープン予定日は2024年夏ごろを予定しております。皆様のご依頼を心よりお待ちしております。

    EDRによる調査費用は弁護士特約を使えるケースがあります

    EDRデータを活用した調査費用は結構お金がかかります。これはEDRデータを抽出するための機材が高額であったり、調査できる専門性の高い人材が少なかったりと様々な要因があるのですが、正直個人で利用するにはかなりハードル高い金額が発生します。(当社ではデータの簡易レポート作成1件当たり20万円~となっています)

    しかし、弁護士さんを挟んでいただければ調査費用は弁護士特約、通称“弁特”を利用できるケースがあります。

    交通事故のトラブルで悩んでいる方、裁判になったときの証拠を集めている方など、ぜひ一度弁護士さんにご相談してみてはいかがでしょうか?

    EDRデータは公的機関や保険会社には既に導入が始まっている

    まだまだ知名度の低いEDRデータですが、実は警察庁や、保険会社では既に交通事故の調査にEDRの導入を始めています。

    例えば、重大な交通事故により、事故の原因を詳しく調査しなくてはならないケースや、保険調停を行う際の過失の割合を決定するためにEDRデータを利用しています。

    しかし、現状この機材を使用しているのはあくまで一部の機関だけ。抽出した内容を個人が見る機会はなく、本当に公平性のある判断ができているのかについては疑問が残ります。

    EDRデータを自身で保有すれば相手方の言いなりになることがない

    もし仮に、あなたが事故を起こした・もしくは起こされたとして、事故調査が入ったとき、相手方の調査員が一方的にEDRデータを持ち出して損害の割合を決めたとしたら、素直に納得できるでしょうか?

    軽微な事故や、過失の度合いに納得できているならいざ知らず、そうでない場合には折り合いが付かずに裁判へと発展することもあるでしょう。

    そんなときは、あなたも相手方と同じ調査資料を用意すればいいのです。相手方が提出してきたEDRデータと自身の車に残されたEDRデータの整合性を取ることで、事故の原因を客観的に精査。

    その結果こちらの主張が認めらるケースは少なくありません。EDRデータは中立、公平な調査に欠かせないツールとなりつつあります。

    EDRデータの調査は弁護士を通した方がお得

    ではいざEDRデータの調査を依頼しようと思ったとき、まずは任意保険の弁護士特約を利用しましょう。

    弁護士さんを通して調査依頼をいただければ弁特が使えますし、個人の負担が軽くなります。場合によっては負担金が発生しないケースもあるでしょう。

    もちろん個人で依頼をしても問題はありませんが、詳細な資料を作成するとなるとやはり費用は高額です。

    とはいえ、調査のご相談はいつでもお受付しておりますので、まずはご相談ください。

    交通事故紛争の解決にはEDRデータの活用が効果的です

    交通事故紛争を解決するためには客観的な事故証拠や、因果関係、証拠資料を集め、過去の判例を元に解決へと導きます。

    しかしこれでは解決に時間がかかるばかりか、決定的な証拠が見つかるまで膨大な労力を使います。そんなとき、当該車両のクラッシュデータを見ればどのような事故であったのかが一目瞭然。スムーズな解決へと繋がります。

    交通事故紛争の解決に役立つEDRデータの調査に関してはぜひ当社にお任せください。

    あけましておめでとうございます

    新年明けましておめでとうございます。

    当社チャレンジコネクションは1/9より今期の業務を開始いたします。

    「自車のEDRデータを見てみたい」

    「EDRデータに興味がある」

    など、EDRデータに関するご質問やお問い合わせはメールにてお答えいたします。どのような些細な疑問でもお気軽にお問い合わせください。

    お問い合わせは当社のメールフォームまでお願いいたします。